Colombia Cauca
しっかりとした苦味と濃厚なコクを持つ、甘味と酸味のバランスも絶妙な豆。ふくいくとした甘い香りが、さらに味の深みを感じさせてくれます。昔ながらの農法で生産している、原種に近い高品質のコーヒーです。
生産地域 | コロンビア・カウカ州・ポパヤン地区 |
品種 | ティピカ種、カトゥーラ種 |
精製 | 水洗式 |
収穫時期 | 10〜1月 |
コロンビアの南西部、カウカ州のポパヤン地区から収穫しており、品種改良されていない、昔ながらの良質のコーヒーを産出するところとして知られています。
コロンビアは豊富な雨量、肥沃な土壌、昼夜の気温差が大きい山々と、コーヒー栽培の好条件を備えているのですが、ポパヤンはコロンビアの中でも山深く、自然の恵み豊かで、標高1850m〜2100mの高地で栽培しています。
規格は高いグレードのスプレモ。
スプレモとは、スクリーンサイズ 17(6.75mm)以上が、80%以上を占める大粒豆のことです。
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- 豆の格付け(グレード)は、生産国によってまちまちで、栽培地の標高、スクリーンサイズ(粒の大きさ)、欠点豆の数(欠点の種類)、スクリーンサイズと欠点数、主にこの4つに大別されます。コロンビアでは、スクリーンサイズ 17以上の規格を「スプレモ」、スクリーンサイズ16〜14の規格を「エクセルソ」と呼んでいます。
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- ティピカ種(Typica)は、アラビカの二大品種のひとつで、アラビカの起源のいわれる、原種(在来種)に近いコーヒーです(現在のコーヒーのおよそ3分の2はアラビカ種です)。
香りが豊かで、ライトな酸味と甘味が特徴です。収量が低く、病虫害にも弱いので、作付けが減少したこともありましたが、風味の良さに消費者のニーズが高まり、近年では栽培が盛り返しています。
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- カトゥーラ種(Caturra)は、ブルボン種(ティピカと同じく古くからの品種)の変異種で、上質な酸味を持っています。
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- 生産効率を重視して、生産性が高い品種に植え替えたり、ハイブリッド種が生み出されたりしている昨今、昔からある品種を守り、手間ひま惜しまず栽培しているポパヤンは、大変貴重な生産地です。