BanCaの焙煎の深さは、「浅煎り」「中煎り」「中深煎り」「深煎り」の4段階で、あくまでBanCaが手がけた商品での比較です。
近年では、浅煎りのライトローストから、深煎りのイタリアンローストまでの、8段階による表現が用いられているのをよく見かけます。
しかし、これはあくまで目安にすぎなくて、作り手の主観で付けられることもあれば、焙煎機械による色合いを基準とした判定でも、焙煎機の製造メーカーによって差があったりと、同じ深さの名称なのに、店によって色が異なるということは珍しくありません。
ならば、同じ店で、同じ栽培地の豆で、同じ色合いならば、常に味が同じかといえば、実はそうとは言い切れません。なぜなら、生豆に含まれる水分量は、その日の気候や時間の経過によって日々変化しているため、色を基準にして焙煎すると、微妙に味わいが違ってきます。
BanCaでは、その豆の良さを最も感じられる味を決め、焙煎のときに豆がハゼる(爆ぜる)音、煙の状態、芳香、豆の色や膨らみ具合、そして長年の経験、これらをもとに、常に味を軸にして焙煎することを心がけています。ですから、最近よく使われている8段階のモノサシで表現するのは少し難しいのです。