コーヒー豆は、焙煎直後は特に二酸化炭素をたくさん含んでおり、粉の状態になると多くが失われますが、5〜3割ぐらいは残ります。二酸化炭素は、豆の酸化を防ぎ、徐々に抜けると共に香りの成分を放出します。つまり二酸化炭素が残っているほど、風味の良い新鮮なコーヒーといえます。
特に、真空包装を常温で置いているとこの現象がよくみられます。これは二酸化炭素が袋の外に出られなくて膨張したためで、袋に穴が空いてゆるんだわけでありません。
当店では、真空包装をご希望される場合、二酸化炭素の放出が少し落ち着いてから包装していますが、到着後はなるべく早めにお飲みいただきますようおすすめいたします。
焙煎したコーヒー豆は、少しずつ二酸化炭素(炭酸ガス)を放出しています。
常温~高温では、ガス圧で袋が膨らんで破れる恐れがあります。お受け取り後は、なるべく早めに開封してください。
※ガスを外に逃がして外気の侵入と酸化を防ぐ、アロマシール袋(バルブ付き袋)ならば、袋が膨らむことはありません。
生豆は、木材のように周りの湿度によって水分を放出したり取り込んだりします。水分は12〜13%と高め。密閉していると、かえってカビが繁殖することもありますので、通気性の良い容器またはビニール袋等に呼吸穴を空けたものに入れて、日が当たらない風通しが良い場所に保存しましょう。 保存状態(特に湿度)に気を付ければ、ご家庭でも数年保存いただけます。生豆は、古くなるほど失われる個性もありますが、寝かせることでまろやかな味わいが生まれることもあり、一定の条件で保存し、オールドビーンズ(オールドクロップ)として味わうこともできます。
ニュークロップはその年に収穫された新豆。オールドクロップは、温度・湿度を管理した場所で数年寝かせた豆を指します。オールドクロップは、収穫したてだと味が強く、個性的な豆が向いており、ニュークロップに比べて水分が少ないので焙煎しやすいのが特徴です。
また、長い間寝かせた生豆は、緑色が淡くなっていきます。ただし青みの強さは、産地や種類、精製工程によって違うので、一概に緑色が薄いからといって、豆が新鮮ではないとはいえません。