軽いのでゆすりやすい。煙が比較的抜けやすい。
コンロと周囲の掃除がちょっと大変です…。
フライパンや鍋型器具で焙煎すると、チャフが飛び散りにくく、片付けが楽です。しかし、コーヒーから出てくる油脂とともに煎るので、良いほうの風味に働くこともあれば、そうでないこともあります。
直径20cm、深さ5cmでの手網に対し、豆150gくらいが適量です。
焙煎直後は尖った風味で、煙のにおいを強く感じます。そして炭酸ガス(二酸化炭素)を多く含むので、コーヒーの成分が湯に溶け出すのを、気泡が邪魔してしまいます。ですから1日ほど常温に置いて、味が落ち着いてから(まろやかさや本来の香味が出てきてから)淹れたほうが、よりおいしくお飲みいただけます。(風味が際立つのは2~4日後)
また、炭酸ガスが盛んに放出される焙煎後1~2日の間は、密閉保存を避けてくださいね。
生豆を洗うことでチャフ(薄皮)をかなり除去できます。手網や手回し焙煎機を使った焙煎では排気装置がないので、剥がれ落ちたチャフが燃えて、ある程度その煙が香りや味に影響すると考えられます。
確かに、洗った生豆は焙煎時の煙が抑られえ、まろやか、またはクリアな味に仕上がりますが、豆本来の味が生かされていないと感じる方もいるようです。好みの問題といってしまうと、にべもないのですが…。
水に濡らすこと自体がダメかどうか(焙煎できなくなるか)と問われれば、ダメではありません。ただし洗う作業は、必ず焙煎の直前にやりましょう。
洗う際は、二枚重ねの果物ネット(蜜柑ネット)などに入れて、生豆同士をこすり合わせながら流水で手早く洗います(1分~1分30秒程度。長すぎると生豆が水を吸いすぎてしまいます)。洗い終えたらすぐに乾いたタオルに広げ、しっかりと水気を拭き取ってください。また、洗った生豆は放置せず、なるべく5分以内を目安に焙煎を始めてください。
ちなみに、水洗式(水で果肉や内果皮を除く方法)で精製された豆などは、生豆の状態からチャフが少ないものがあります。チャフがたくさん飛び散るのを避けたい方は、そういった生豆を選んでみてはいかがでしょうか。